こんにちは、
なりきり男役研究家のヘレンです。
美しくも深い宝塚の世界へ
あなたをいざなう
「宝塚ヘレン劇場」へ
ようこそ
宝塚歌劇の舞台終演後に
流れる音楽があります。
「さよなら皆さま」
という曲です。
幕が降り、
「ああっ、終わってしまったな。
楽しかったな。」
と余韻に浸っていると
ジェンヌさんの綺麗な歌声で
流れてくる、美しい曲です。
歌詞がまた、非常に感慨深い。
歌詞の一部を抜粋します。
『さようならご機嫌よう
楽しい想い出
心に秘めて
お別れいたしましょう。
また逢うその日まで
さよなら皆さま』
(作詞 内海重典)
なんと美しい歌詞なんだろうと
常々思っています。
時間があるときは
終演後、この曲を聞いてから
席を立つようにしています。
※2021年5月時点では
感染予防対策のため
退場規制があり、
指示に従って退場しています。
私はこの曲のCDを持っており、
家でも時折、
この曲を聞いて、
劇場にいるような気分に
浸ります。
先日、この曲を聞いているとき、
ふと、思いました。
客席での出会いと別れって
人生の出会いと別れに
似ているなと。
人生では
たくさんの出会いがあり、
縁が結ばれます。
友達の縁
恋人の縁
夫婦の縁
そして、
時は立ち、
残念ながら
縁が切れ、
別れが訪れます。
友達との別れ
恋人との別れ
離婚
いろんな事情があって
別れが訪れます。
でもこれは、
客席での出会いと別れと
同じです。
客席で
知らない者同士が
縁あって
隣の席に座った。
公演時間の3時間だけ
隣で過ごし、
共に同じ舞台を観て、
時に泣き、
時に笑い、
時に拍手をし、
そして、
3時間という時が経ち、
舞台が終わり、
幕が降り、
「さよなら皆さま」
の曲が流れると、
立ち上がって、
劇場を出ていき、
それぞれ
一人ひとりの人生に
戻っていく。
友達
恋人
夫婦
の縁は、
それと同じです。
ただそれだけなのです。
例え、夫婦であっても
1つの席に
2人で座っていたのでは
ないのです。
あくまで1人1席。
それぞれの席。
隣の席だった、
というだけなのです。
人は時々、
それを忘れてしまいます。
私も含めて。
もし、縁があれば、
また隣の席、
もしくは近くの席に
座ることがあるかもしれません。
それは確率的には
非常に低いですが、
ゼロではありません。
ちなみに私は
そのような経験はありません。
以前の公演で隣に座っていた人と
また隣になった
という経験はこれまでありません。
毎回、隣には
新しいご縁のある人が
座っています。
それが普通です。
毎公演、客席では
新しい人と出会い、
別れていきます。
そして、
劇場を出た後は
もう隣に座っていた人のことは
忘れてしまいます。
それが普通です。
でも、
劇場での楽しい思い出
は心にしっかりと
残っています。
さよなら皆さま
という曲は、
そもそもは
舞台上のジェンヌさんが
『今日の公演は終わるけど
また観にいらしてください。
その日までさようなら』
という意味で作られた曲ですが、
人生という劇場で
縁あって隣に座った人との
出会いと別れも
同じです。
「楽しい想い出、
心に秘めて
お別れいたしましょう
また逢うその日まで
さよなら皆さま」
何度も聞いても
美しい曲です。
ぜひ、劇場で
聞いてみてください。
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