[人間になれなかった人魚姫]あなたのままで美しい

こんにちは、なりきり男役研究家のヘレンです。


美しくも深い宝塚の世界へ
あなたをいざなう

「宝塚ヘレン劇場」へ

ようこそ



今日は、いつもとは
趣向を変えてお届けします。




私は、ゴリゴリのリケジョで
化学オタクで、

仕事中は左脳メインなのですが、


それと同時に、子供のころから、
物語を書くが大好きで、


ふとした時に
短い物語を作って
一人楽しむという

怪しい趣味を持っています。




今日は初めての試みですが、


ヘレンが紡ぐ(つむぐ)物語を
このブログで公開したいと思います。



タイトルは、


「人間になれなかった人魚姫」
~あなたのままで美しい~


です。


何か別のものになろうとしなくていい、
愛する王子様に合わせなくていい、

人魚姫は人魚姫のままで美しいのだから


そういうメッセージを込めて
書きました。



1.まえがき


まずは、この物語を書くに
いたった経緯を

簡単にお話ししますね。



仕事の休憩時間にSNSを眺めていたら、

友人が美味しそうなバラのジャムを
作っている投稿をしていました。


image0 (4).jpeg


その投稿で友人は、
このようなコメントを書いていました。


「グツグツ煮込んでいるところを見ていると
まるで魔女になったみたい」と。


とっても美しい方なので
魔女というより、

ミステリアスで
キュートな魔法使い

という感じなのですが、


そのバラを煮込んでいる
写真を見ていると、

昔、研究所でやっていた
化学実験を思い出しました。


まるで、新規化合物を作っている
みたいだな、と。


その時にひらめいたのが
この物語です。


冒頭は皆さんご存知の内容ですが、
後半がヘレン版のストーリーです。

気楽に読んでください。



では、

「人間になれなかった人魚姫」

をどうぞ。



2.人間に憧れた(あこがれた)
人魚姫



あるところに、
可愛い人魚姫がいました。


彼女は、毎日毎日、
お気に入りの岩の上に座っては

陸上を眺めていました。



なぜかって?



恋をしているからです。



人間の男性に恋をしてしまったのです。



彼の見た目は
とても凛々しく(りりしく)、

賢そうで、
優しそうで。



彼をもっと見ていたい、

いや、一度でいいから
もっと彼の近くに行ってみたい。

陸に上がってみたい。



「やめておきなよ。」

友人はこぞって
反対します。



「海の中には、人間なんかよりも
素敵な男性がいっぱいいるわ」


「陸にあがったら
まともに息ができなくて
死んでしまうのよ」


反対されればされる程、
人魚姫は

人間になりたくて
しかたありません。


どうして、みんな
私の夢を壊すようなことを言うの!?


私の幸せは

人間になって
あの王子様と結ばれることなのよ!


人魚なんてつまらないわ!



私は幸せになりたいのよ。


そのためには人間に
ならなくてはいけないの


人魚のままでは
幸せになれないのよ




3.魔法使いと不思議な薬



人魚姫は魔法使いのところに
行きました。


とても賢く、
とても優しい、

魔法使いです。


医学にも
薬学にも
そして心理学にも
精通した

魔法使いです。



魔法使いは、
不思議な魔法の薬を作ることが
できます。




人魚姫は懇願します。


「人間になる薬をください」



魔法使いは答えます。



「その薬はとても副作用が強い。
やめておいた方がいい。


その薬を飲むと


喉が焼けて、
あなたの美しい声は
出なくなる。



細胞分裂への影響で、
毛根が死んで、
あなたの美しい髪は
抜けてしまう。



人間のような脚が生えても
神経痛により、
歩くたびに激痛が走る。


やめておきなさい。」




それでもかまわない!
私は幸せになりたいんです!



魔法使いは
うなづいて言いました。


幸せになりたいんだね。
わかったよ。

薬を作りましょう。


そう言うと、
魔法使いは、


不思議な薬剤に

薔薇の花びらを入れて
グツグツ煮込み見始めました。


image1 (3).jpeg


とても良い香りがします。


3時間ほど煮込んで
精製したのち、

魔法使いは
褐色瓶に入れた

薔薇の花の香りがする薬を
くれました。



4.人間になれなかった人魚姫



人魚姫は嬉しくて嬉しくて
たまりません。


だって、これを飲んだら


人間になって

陸に上がって
あの王子様に愛を伝えるの。

そしたらきっと私は
幸せになれる。



家に戻ると、

家族をみんな集めて
言いました。



「私はこの薬を飲んで
人間になるわ!

私は幸せになるの!」




「やめなさい!!!」
家族が止める間もなく、


人魚姫は薬を飲んでしまいました。



人魚姫は
ゲラニオール(薔薇の香り成分)の
強烈な刺激により、
気絶してしまいました。


母は、
目を覚まさない人魚姫を抱いて
泣きました。


姉たちも妹たちも皆、
周りで泣きじゃくっています。


父は茫然となり、
その場に立ち尽くしたままです。



もう何時間経ったでしょうか。


ふと、目を覚ました人魚姫。


「目を覚ましたわ!」
母が叫ぶと、

家族は皆、
人魚姫に抱きつき、

安堵の涙を流しました。



人魚姫は自分の姿を見ましたが
人間のような脚は生えていません。


髪も抜けていません。

声も出ます。



あれ、私は人魚のままだ。



家族は口々に
喜びの声を上げます。


「良かった。
無事で良かった。」



その家族の喜ぶ姿を見て、


人魚姫は
何だか幸せな気持ちに
なりました。




5.あなたはあなたのままで美しい



どうやらあの薬は
薔薇の成分を濃縮した
プラセボ(偽薬)だったようです。

image2.jpeg


あなたは、

自分でない
何者かになろうとしていませんか。



あなたは、あなたのままで
美しいのです。


そこに存在しているだけで
素晴らしいのです。



最後までお読みいただき
ありがとうございました。



◆◆おススメ記事◆◆

趣味はただの娯楽ではない

あなたはもっとカッコ悪く生きていい

クズ男とは秒で別れた方がよい本当の理由

愛するがゆえに、人を殺めた(あやめた)美しき女性

命をかけて守りたかった日本の未来

この記事へのコメント