【ベルサイユのばら「ただ一つの愛の証です」】もっとカッコ悪く生きていい

こんにちは、
なりきり男役研究家のヘレンです。


宝塚歌劇に興味はあるけど、
今一歩踏み出せずにいるあなたを
深い沼に引きずり込む、、

もとい、、


美しくも深い宝塚の世界へ
あなたをいざなう

「宝塚ヘレン劇場」へ

ようこそ



カッコつけなくていい、

もっとカッコ悪く
泥臭く生きていい。




そんな生き方を
「ベルサイユのばら」の


アンドレと
ジェローデルから教えてもらいました。


今日の登場人物は
アンドレと
ジェローデルです。




宝塚歌劇をあまりご存知ない人でも

「ベルサイユのばら」

はご存知だと思います。


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物語の内容はは知らなくとも

宝塚と言えば、
ベルサイユのばら

と連想する人は多いと思います。



私も、宝塚歌劇という
深き沼にハマったのは

ベルサイユのばら
をテレビで観たのが
きっかけでした。



1991年月組公演

「ベルサイユのばら
オスカル編」


涼風真世(すずかぜ・まよ)さん
のオスカルと

天海祐希(あまみ・ゆうき)さん
のアンドレ


を観て、

言葉にできないほどの
衝撃を受けました。



私の初恋は「アンドレ」

と言っても全く
差し支えありません。



そして、2013年月組公演

「ベルサイユのばら
オスカルとアンドレ編」


龍真咲(りゅう・まさき)さん
のオスカルと

私のご贔屓(ひいき)の
明日海りお(あすみ・りお)さんの
アンドレに


再び激しく心を揺さぶられ、
ベルサイユのばらの魅力に
さらにハマってしまいました。



ベルサイユのばらは、
私にとって、とても大切で大好きな
作品なのですが、

そんな私でも

未だに理解に苦しむ登場人物が
います。


いや、正直に申し上げましょう。
大嫌いな登場人物がいます。



ジェローデル少佐です。



1.ジェローデルって誰?



ジェローデル少佐って誰?
と思った人、いますよね。


オスカル、アンドレ、
アントワネット、フェルゼン、
ロザリー、ベルナール


このあたりの登場人物は
有名なので、

名前くらいは
聞いたことあると思います。


でも、ジェローデルって
誰だっけ?


そう思う人が多いと思います。


ジェローデルは、

オスカルが
近衛隊に所属していた時の部下です。


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そして


オスカルの結婚相手として
オスカルの父が考えていた人物、

オスカルの求婚者と
いったところでしょうか。




オスカルは言わずと知れた

超名門貴族、
ジャルジェ家のお嬢様

将軍令嬢です。




ジェローデルも


名門貴族の出身、
王室を護衛する近衛兵の少佐です。


軍隊の中において、
少佐とは、とても高い地位です。



すでに地位が高くて、
今後、さらに出世が見込まれていて、
お金持ちで、
家柄も良くて、

見た目もカッコよくて
優しくて。


そして、オスカルを
心から愛していました。



超名門貴族ジャルジェ家のお嬢様である
オスカルの求婚者として

ジェローデルは
とてもふさわしい人物です。





一方、アンドレは
オスカルの乳母の孫。


田舎育ちの平民です。


しかも、以前、オスカルをかばって
怪我をして以降、
視力もほぼ失っている状態。




パッと見、
ジェローデルの方が

男性としては勝ち組ですよね。
(勝ち組という表現は古いですね)


しかし、



圧倒的人気を誇っているのは、
アンドレ。



一方、ジェローデルは

「それ、誰だっけ?」
といわれる始末。



なぜなのか。



答えは明白です。



ジェローデルは、

自分の中にある
恐怖心から逃げたから。




2.「ただ一つの愛の証です」
は、ただの逃げ



オスカルを
ジェローデルに奪われそうになった時、

アンドレは何をしたか覚えていますか?


無理心中未遂です。


やりすぎです。
絶対マネしないでください。


ワインに毒を混ぜて、
オスカルを殺そうとしました。



オスカルが毒入りワインを飲もうとした
その時、


我に返ったアンドレは
オスカルが持っていたワイングラスを
払い飛ばしました。



「そのワインには毒が入っていたんだ。
俺はお前を殺そうとした。

許してくれ、、」


アンドレは
オスカルにしがみつき

泣き出します。


お前をジェローデルに奪われるのが
悔しい、と。



この時のアンドレは、
男として、本当にカッコ悪い。



愛する人を殺そうとした挙句、
愛する人の足もとにすがりついて、


自分の身分が低いこと、
君を守れるだけの地位も財産も
ないことが

悔しいと

泣きわめくのですから。



みっともないこと、
この上ない。





一方、ジェローデルは
さすが名門貴族。

そんなみっともないことは決してしません。



オスカルが、

「アンドレのことが心配だ。
彼は私がいなくなったら、
きっと生きてはいけないだろう」

と言った途端、



膝を付け、
右手をオスカルに差し出し、

カッコよく、
こう言い放ちます。


「わかりました。
身を引きましょう。

ただ一つの愛の証です。」





は??




恋だの愛だのよくわからなかった当時の私は
まるで意味が分かりませんでした。


そして、十分大人になった今でも
まだ理解できません。




革命の足音が忍び寄る
混乱の時代、

愛するオスカルを守ってやれるのは
自分だ!と

なぜ思わない。


財産も地位もなく、
失明しているアンドレより、

ジェローデルの方が
オスカルを守ってあげることができる。


なのに、なぜ、そうしない!?




ジェローデルは、逃げたのです。


本当にオスカルを守ってあげたいのなら
カッコつけずに、


泥臭く、
自分がオスカルを守りたいのだ、と
言えばいい。


その上で、
オスカルにどちらかを選んでもらえばいい。



ジェローデルは怖かったのです。
オスカルに愛を拒絶されるのが。



だから逃げたのです。


カッコつけて、自分から身を引いたように
見せかけて、


でも実は自分の恐怖心から逃げたのです。



ジェローデルが
もっと泥臭く、

オスカルに本音でぶつかっていたら

オスカルは革命で死ななかったかもしれない。
オスカルを守ってあげれたかもしれない。


なのに、ジェローデルは逃げたのです。



私は、そんなジェローデルが嫌いです。
大嫌いです。



カッコつけずに、
もっとカッコ悪く
泥臭く、

本音でぶつかっていきたい。



私はそんな生き方の方が
結果的にカッコいい生き方だと思います。



あなたは、本音で
ぶつかっていますか?

泥臭く生きていますか?




最後までお読みいただき
ありがとうございます。




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