宝塚版「はいからさんが通る」から見る女性差別とジェンダー問題

こんにちは、憑依型女優のヘレンです。


宝塚歌劇に興味はあるけど、
今一歩踏み出せずにいるあなたを
深い沼に引きずり込む、、

もとい、、


美しくも深い宝塚の世界へ
あなたをいざなう

「宝塚ヘレン劇場」へ

ようこそ



COVID-19感染拡大問題で延びに延びていた
花組新トップスター柚香光(ゆずか・れい)さんの
お披露目公演

「はいからさんが通る」

オープニングだけでもチケット代の元が取れる
豪華で、楽しくて、泣ける最高の舞台でした。


ありがたいことに東京公演を3回も、
しかも千秋楽も観劇することができました。


千秋楽のスタンディングオベーションは
興奮しまくって、

拍手で手が赤く腫れあがっていることに
全く気付かなかったくらいです。


初日舞台映像はこちらです。
※宝塚歌劇公式HPからお借りしました。




1.大正時代のジェンダー問題

■ 雑巾縫えないとお嫁に行けない?


この作品は大正時代の、
そして現代にもつながる
ジェンダー問題を垣間見ることができます。



一番、私が衝撃を受けたのは、

主人公のはいからさんが
女学校の小うるさい先生に言われた
この一言


「雑巾1枚縫えないようじゃ
お嫁にもいけませんよ」


antique-1838324_1920.jpg


私は即座に思いました。



よかったー。

今なら、100円均一で
何枚でも買えるわ。



裁縫できることが女性の必須条件
である時代があったなんて

にわかには信じがたいです。



■ 女学校の目的と
女性の生きる意味


女学校の先生のセリフにもある通り、


当時の女学校の目的は
良妻賢母を育成すること。


そこから、はみだす女性は
劣等生とみなされる描写があります。


そんなまさか、

大げさにジェンダー問題を
煽っているだけなのでは?

と思いましたが、


亡くなった私の祖母は
女性は和裁(いわゆるお裁縫)が
できて当たり前

みたいなことを言っていたので


事実なのかもしれません。


アホらしくてびっくりします。



今の学校教育も課題、問題は
大いにありますが、


それでも今の学校は


自分で考え、解決し、稼ぎ、
そして自立して生きていく力を
養うところ


だと思っています。


今の学校の目的と
大正時代の女学校の目的は

大いに乖離(かいり)があることが
見て取れると思います。



また、作品中には、

自ら仕事をし、稼いでいる女性を
「職業婦人」
と呼んで、さげすむ描写もありますが、


女性は、

良き嫁として、
良き母として生きることが
求められていた

歪んだ時代だったのだなと、

呆れてしまいます。




2.男性に選ばれる
のではなく、
私が男性を選ぶ?


■ 結婚相談所の時代遅れ観


しかし、これは大正時代の古い考え方だと
無視するわけにはいけません。


とある結婚相談所の勉強会に
参加した時、


テキストにこんなことが書かれていました。



シフォンのブラウスと
フレアスカートに、

揺れるアクセサリーで


旬な女性を演出して、

男性に好まれる女性になりましょう。

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「大正時代か??」


思わず、私は会場で笑ってしまいました。

今どきこんなことを堂々と
言っている人がいるなんてと


しかも、
名の通った大手の結婚相談所です。


びっくりしたというより、
呆れかえってしまいました。



本来なら、


自分が一番心躍る格好をしましょう。

楽しい気分になり、
素敵なオーラで内側からあなた自身が輝きます、


とテキストに書くべきでしょう。



最低限、服装をTPOに合わせることは大事ですが、

自分の気分が上がる服装をすることが
重要だと私は思います。




■ 「私」が男性を選ぶ?


作品中のセリフにもありますね。


『原始、女性は実に太陽であった。

私が男性に選ばれるではなく、
「私」が男性を選ぶのです』と。


大正時代にすでにこのように言われているのに、
令和になってなんで今さら、

わざわざ、男性に選ばれる服装を
する必要があるのでしょうか?


婚活産業の強烈な時代錯誤観に
めまいを起こしそうです。


そして、そもそも
「私が」男性を選ぶのです

という事自体も

もはや時代遅れだと私は思っています。




3.令和女性は
男性を選ばなくていい


■ 誰も選ばない、という自由


大正時代と違って、
令和女性は自由に職業を選ぶことができます。


犯罪を犯したり
他人に迷惑をかけない限り

どんな生き方だってできます。


そんな時代になんで
わざわざ「誰か」を選ぶ必要がありますか?



誰も選ばないという選択肢が
あることを忘れていませんか?



もうあなたは稼ぐ力があるんです。

結婚しなくても後ろ指を指される
心配をしなくてもよい、

一人で自由に生きることが
許される時代なんです。



主人公の、はいからさんのように

自分の芯を持ち、
自分自身の意志を貫き、


自立して生き、


そして、もし、

それに共感する
少尉のような素敵な相手と巡り会えば、


人生を共に生きる
パートナーとなってもいいし、


それでもなお、
一人で生きてもいい。



だって、あなたには


選ぶ権利も
選ばない権利もあるのですから。



最後までお読みいただき
ありがとうございます。

宝塚歌劇に少しでも興味を
持ってくれたら嬉しいです。

一緒に宝塚愛を育てていきましょう。


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