「ポーの一族」から学ぶ、人生100年時代に必要なものは?

こんにちは、憑依型女優のヘレンです。



宝塚歌劇の作品は私たちにたくさんの学びをくれます。

宝塚ファンの女優ヘレンが、
宝塚作品の主人公を憑依させ
熱く熱く、語っていく、


「宝塚ヘレン劇場」


へようこそ。



さて、

もしもあなたが
永遠の命を持っているとしたら、

一番大切にすべきものは何でしょうか?



本日の作品は、

花組公演
「ポーの一族(いちぞく)」


萩尾望都(はぎおもと)先生の
大人気少女コミックを題材にした作品です。


この主人公はなんと、

永遠の命を持っています。


ポーの一族.jpg
*宝塚歌劇様のHPよりポスターを拝借しております



ところで通常の人間の平均寿命をご存知ですか?


2018年厚生労働省が発表した
日本人の平均寿命は、


女性87.26歳
男性81.09歳




100歳まで生きるのが当たり前になる
人生100年時代はもう目の前です。


働き方改革
休み方改革
生き方改革

などなど、

これまでの考え方を改めよう
という動きが盛んになってきています。

business.jpg

そりゃそうです。

ひと昔前、いや、
ふた昔前のように

サラリーマンが60歳で定年を迎えて
残りの人生は年金でのんびり

というわけにはいきません。



60歳で会社を辞めても
その後40年も「生き続ける」のです。



もし100歳まで生きるとしたら、
「一番」大切なものは
何でしょうか?



いや、あと数年後には
120歳まで生きるのが
当たり前になっていかもしれません。


もしかしたら、
人生200年時代、
という日もやってくるかもしれません。




もしもあなたが
「永遠の命」を持っているとしたら、
「永遠に生き続ける」としたら、


一番必要なものは何でしょうか?


その答えをくれるものが、


「ポーの一族(いちぞく)」

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麗しの大トップスター
明日海りお(あすみりお)様主演の
超大作ミュージカル。



主人公の
少年エドガー・ポーツネルは
我々と同じく、

人間として生まれ、
人間として育ちました。



しかし、大切な妹を守るため、
エドガーは苦渋の選択をします。



人間を捨て、

永遠の時を生きる
ポーの一族(いちぞく)
として生きることを。




バラのエキスと
人間の血を吸い

永遠に生き続ける

バンパネラ(吸血鬼)*
として生きることを。

*バンパネラは作者の造語

roses.jpg

それはエドガーの
長く辛い苦しみの始まりでした。




僕は、
人間として生きたかった!


人間としての当たり前のように
悲しみ、喜び、


愛する人と分かち合い、


愛する人と共に生き、
共に歳を取り



限りある命を輝かせて
生きたかった!



しかし我が身は
おぞましくも人間の血を吸い

永遠の時を生きる
バンパネラ。


人間の白い首筋を見ると
身体が勝手に血を求める。




この世に生まれたものは
いつか滅びて土に還る


生きとし生けるものは、
終わりがあるからこそ、

その命は輝く。



しかし、僕は

終わりのない永遠の時を
孤独に生きるバンパネラ。



人間は愛する対象ではない。
ただただ、血が欲しい。

身体が勝手に求める
人間の血を。



もう嫌だーー

助けてーーー



誰かを愛したい
愛する人と共に生きたい!


これ以上、
愛のない世界で生き続けたくない



なぜ僕だけこの地獄のような
毎日を生きているのだ。


ただただ流れる時間を
孤独に耐えて生きている。



この苦しみを分かち合う友が欲しい。

僕を理解し、そばにいてくれる友が欲しい。



なぜ僕はバンパネラなんだ!

人間だったときは、
人間であることが当たり前だと思っていた。

人間として幸せになれると思っていた。


なぜ僕だけ、幸せになれないんだ、、


心の奥にトゲが刺さっているようで
息ができない。

この苦しみから解放してれくれ。

お願いだーーー




少年エドガーをさらなる試練が襲います。



バンパネラとして
共に永遠の旅をしていた妹と
義理の父、母が


人間によって皆殺しにされてしまいます。



すべては終わった、、

愛する家族はもういない、、

本当の孤独だ、、



覚悟を決めた
少年エドガーは、

唯一の親友、アランの元へ行きます。


アランは、
エドガーがバンパネラと知っていて、

それでもなお親友でいてくれた人間。


アランは大富豪の跡取りながら、

家族は心がバラバラで、
家庭は崩壊、
挙句、殺人容疑までかけられ、

生きる希望を失っていました。



エドガーは言います。


僕と一緒に永遠の旅に行こう。
一人では寂しすぎる。




アランは答えます。


君と一緒に行くよ。
未練はない。



アランは人間であることを捨て、
バンパネラとして生きることを決意します。


親友エドガーと生きることを。




エドガーはやっと、


愛する友を、

共に、永遠の時を生きる
心から信頼できる友を得ました。




エドガーの表情から暗い影はなくなり、

どこか安堵した、
自信に満ちた表情に変わっています。




共に生きよう
二人で同じ方向を見て

手を取り合い生きていこう

この永遠の旅路を




私たち人間の命は
バンパネラほど長くはありません。

わずか100年です。


それでも人間にとっては長い時間。



人生100年時代
一人で孤独に生きるには

長すぎます。



苦しみ分ち、喜び合える
信頼する仲間たち、

愛するパートナー。



あなたは残りの旅路を
誰とどのように旅しますか?




追伸;

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