こんにちは、憑依型女優のヘレンです。
宝塚歌劇の作品は
私たちにたくさんのメッセージを送ってくれます。
そのメッセージをたくさんの人にお届けし、
宝塚歌劇をもっと身近に感じてもらいたい!
そんな想いでブログを書いております。
その前にちょっとご報告。
映画のオーディションに
合格しました!
2019年春から撮影が始まります。
これまで舞台女優として活動してきましたので、
映画は初挑戦です。
もちろん全国の映画館で放映される予定なので、
詳細決まりましたらお伝えしますね。
さて、あなたには、
人生の岐路に立った時、
どちらに進むべきか迷った時、
指針となるものを持っていますか?
もっと、平たく言うと、
『これだけは死んでも譲れない』
という軸をもっていますか?
今日はラストサムライのお話です。
◆宝塚「桜華に舞え」とNHK「西郷どん」
先日、NHK大河ドラマの
「西郷どん(せごどん)」が
最終回を迎えましたね。
最終回を見た多くの宝塚ファンは、
「西郷どん」を見た後、
高い確率で、
宝塚星組公演
「桜華(おうか)に舞え」
サムライ・ザ・ファイナル
のDVDをゴソゴソと引っ張り出して
を見始めたようです。
*Twitter情報による
かく言う私も
録画した「西郷どん」と
「桜華に舞え」を交互に観ては
泣き活(なきかつ)しておりました。
*泣いて心を浄化すること
おかげで寝不足でございます。
宝塚公演「桜華に舞え」は
史実に基づいて作られた作品なので、
NHK「西郷どん」の最終回と似ています。
いや、観客の心をグワングワン揺さぶって
感動を巻き起こすという点では、
宝塚「桜華に舞え」の方が
明らかに上手(うわて)です。
NHK「西郷どん」では
西郷隆盛が主人公ですが、
西郷に最後まで付き従い、
壮絶な最期を遂げた
人切り半次郎こと、
中村半次郎が
「桜華に舞え」の主人公です。
*維新後の名前は
桐野利秋(きりのとしあき)
舞台は、
幕末の明治維新前夜から
戊辰戦争、
そして西南戦争まで。
戊辰戦争と西南戦争が
ごちゃになっている人が多いので、
一旦ざっくりと整理しておきましょう。
戊辰戦争は、
明治新政府軍
VS
徳川旧幕府軍
の戦い。
これにより徳川の時代は
完全に終わります。
西南戦争は、
ラストサムライ(旧士族)による
日本最後の内乱。
これで、サムライが絶滅し、
一気に近代化に舵を切ります。
◆命よりも、残したい想い
町人や一部の士族はいち早く
近代化の波に乗って、
生き方を切り替えていきました。
場合によっては、
時代のはざまで巨万の富を得た人もいるでしょう。
こういう生き方ができる人は、
いつの時代も生き延びます。
生物学では常識ですが、
力が強い者が
生き延びるのではありません。
環境の変化に順応できる者のみが
生き延びることができるのです。
では、一方で、
西南戦争で死んでいった
ラストサムライは環境に順応できなかった
愚か者なのでしょうか?
生物学的に言うと、
確かにそういう判定になるでしょう。
しかし、彼らは
己の『命』を数年長らえることよりも
己の『想い』を数百年にわたって
残すことを優先させました。
明治の世になり、
人々が『古臭い』と捨てていった
人を思いやる心
ふるさとを愛する気持ち
己を律する強さ
どうかこの大切な想いを
忘れないでほしい!
富国強兵と殖産興業で
このままでは日本人は皆、
心を忘れたロボット
のような人間になってしまう。
そんな日本になってほしくない!!
西南戦争は明らかな負け戦
軍備も資金も兵の数も
圧倒的に政府軍が勝っていました。
西郷隆盛はじめ、
旧薩摩軍として戦ったラストサムライたちは
みな知っていました。
自分は間違いなくこの戦で死ぬ、
みんな、それをわかっていました。
それでも俺は行く。
行かずにはいられない。
決して無駄死にするために
戦に臨んだのではありません。
ラストサムライたちの多くは
明治新政府で要職についていたツワモノばかり。
政府に残るか、
鹿児島に帰るか、
二つの道が目の前に現れたとき、
迷わず、鹿児島に戻ることを選んだ者たちです。
その時すでに、心は決まっていました。
俺の命はくれてやる!
その代り、
俺の想いは、日本人の心に長く残るだろう
中村半次郎は、銃で頭を撃ち抜かれてなお、
眼(まなこ)を開き、立ったまま絶命したと
伝えられています。
ラストサムライたちの死を
多くの人が悼みました。
もちろん、大久保利通はじめ
明治政府の役人も、
西郷隆盛や中村半次郎たちの死を
嘆き、悔んだことでしょう。
ラストサムライたちの想いを汲み、
単なる欧米の追従としての近代化ではなく、
日本人らしい近代化を進めようと
心に誓ったことでしょう。
目の前に二つの道現れた時、
どちらに進むべきか迷った時、
あなたには、
指針となる軸はありますか?
追伸;
書いて欲しい時代、人物を募集しております。
記事の一番下の「コメントを書く」から、
ぜひコメントをお寄せください。
リクエストの多い時代を優先的に
取り上げていきます。
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