宝塚歌劇で学ぶ大海人皇子~「あかねさす紫の花」より

こんにちは、
憑依型(ひょういがた)女優のヘレンです。


ヅカファンの私が宝塚歌劇の作品を
俳優的視点で紹介する、

宝塚歌劇で学ぶ歴史シリーズです。


さて、早速ですが、


人が天命を生きる時って
どんな時でしょうか?

もしかしたらそれは、
ピンチに遭遇した時かもしれません。


でも、ピンチに遭遇するって嫌ですよね。
とある人の例をご紹介しましょう。


上司に嫌われて、降格させられた。
会社ではもう私のいるポジションはない。


でもいいんだ。
俺には愛する美人の妻と可愛い娘がいる。
家庭が充実していればいいんだ。


なんて思っていたら、

なんと!
愛する妻と娘をその上司に取られた!!

しかも、周りからは仕事辞めろと言われている。


もし、そんな状況になったら
あなたはどう思いますか?
どう行動しますか?


1300年以上も前に、
そんな状況になった人がいます。


本日のテーマは、

大海人皇子(おおあまのみこ)。

飛鳥時代に大活躍した
天武(てんむ)天皇のことですね。

planet-1702788__340.jpg

ここで言う上司や妻とは誰の事でしょうか?


時の権力者、
中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)
が上司に当たります。

大化の改新後、絶大な権力を持ち、
冷徹、無慈悲、
泣く子も黙る権力者。

そして、大海人皇子の実の兄。


では妻とは?
もちろん
額田王(ぬかたのおおきみ)ですね。



以下は、私の思い込みと偏見を含んだ
俳優的視点で、

大海人皇子になりかわり
感情を吐露していきます。


かわいい娘、十市皇女(とおちのひめみこ)
が生まれたばかりのそんな時、

兄からこんなことを言われます。

赤ちゃん.jpg

「額田(ぬかた)は俺の妻にする。
十市(とおち)も俺のもとで育てる。」


えーーーーーーーー!!!!!!

いやだ!!!
なんで愛する妻と娘を渡さなきゃならないんだ!


兄は大化の改新後、カリスマ的才能で
人心を掌握し、

これまで小国に分かれていた
日本を一つの強い国にまとめようとしている。

中臣鎌足(なかとみのかまたり)という
強力な参謀もいて、美人の妻たくさんいて、

権力も名声も何もかも持っている。


俺には、兄のような
カリスマ的パワーも権力もない。
ただ、妻と娘がいるだけだ。

いや、違う!
妻と娘さえいてくれればそれでいいんだ。


それなのに、なぜ兄は
そのたった一つの大切な妻と娘を
私から奪おうとするんだ!!



額田に問うた。


俺のところにいてくれるんだよな。
兄のところになんか行かないよな。

額田は言います。


「もう決まったことなのです。
中大兄の皇子様には逆らえません、、、

逆らえば、どうなるかわかりませんから」



なにーーーーーーーー!!!!!


ああ、、
もはや額田の腹はもう決まっている
そう感じたのでしょう。


額田は兄に惹かれていたのか、、
そんなまさか、、、



もう俺には何も残されていない。
もはや一人でひっそりと生きていくしかない。

 
中大兄皇子は加えて言った。

私の娘二人をお前の妻としてあげよう。
額田と交換だ。


いらーーーーーーん!!


額田と交換できるものなどない。


絶望だ、、
俺はもう終わった。

死んでしまおうか。


絶望を感じる大海人皇子。


ふと、ひとつの考えが浮かびます。


兄から、妻としていただいた

讃良皇女(さららのひめみこ)のことです。
彼女と共に生き、もう一度返り咲こう。


この時まだ、ほんの少女だった彼女に
大海人は物凄いパワーを感じたのです。


彼女は何を隠そう
後の
持統(じとう)天皇です。


持統天皇と言えば、
中大兄皇子と同じく、

いや、中大兄皇子以上の
カリスマ性と冷徹さを持つ、

日本史上、最強の女帝天皇。



大海人は思います。


額田を諦めて、
讃良皇女(さららのひめみこ)と生きていこう。
そして、兄よりも強く偉大な国のリーダーになろう。


それこそが、兄への復讐。
いや、、、、違う。

俺の天命なのだ!!



大海人皇子は
讃良皇女(さららのひめみこ)を連れて
中央政権から一度身を引きます。


中大兄皇子(天智天皇)の死後、

讃良皇女は、妻でありながら
大海人皇子のカリスマ参謀として
付き従い、


天智天皇一派を倒し、
中央政権に返り咲き、

天武天皇として、
日本国の強いリーダーとなったのです。



追い込まれるというのは、
それ自体が天命かもしれません。


大海人皇子は妻と娘を奪われるという体験がなければ、
政治の表舞台に登場せず、
静かに、妻と娘と暮らしていたかもしれません。


あの悔しい体験があったからこそ、
その身がギリギリまで追い込まれたからこそ、

本来の力を発揮し、
命を輝かせることができたんですね。



もしあなたが、今、ピンチのただ中にいる場合、
それは実は大きなチャンスの前触れなのかもしれませんね。



ーー追伸ーー

憑依型女優ヘレンが読み解く歴史、いかがでしたか?
偏見と思い込みで書いていますので、
その考え違う!という方、

そうそう私もそう思うという方、

ぜひぜひコメントくださいね。


次はどんな登場人物を描いて欲しいか、
リクエストもお待ちしております。



◆◆合わせて読みたい関連記事◆◆


大海人皇子から愛する妻と娘を奪った中大兄皇子の心情、気になりませんか?
もしかしたら、あなたが想像する人物像と違うかもしれませんよ。



明治維新の最前線で生きた人物です。
今、注目の武士道について楽しく学べます。



どんな人にも輝ける場所が必ずあります


この記事へのコメント