宝塚歌劇で学ぶ中大兄皇子~「あかねさす紫の花」より

こんにちは、女優のヘレンです。


世界最古の国がどこかご存知ですか?


イギリス?


いやいや中国四千年というくらいだから
中国でしょう。



何言っているんですか!?


中華人民共和国の建国が
何年か知っているのですか?

1949年
世界第二次世界大戦の後です。


そしてイギリスのエリザベス二世は
イギリス王家第42代です。


日本の現天皇が何代目かご存知ですか?


初代神武天皇から数えて125代目です。

はじめの14人は神話の時代だから
数に入れないという学説がありますので、
それを除いたとしても

世界で圧倒的長さで続いているこの日本。


同一国名、同一王家で
一番長く存続しているのは、
日本です。

桜.jpg


そして、その日本という国を
実質的にまとめ上げたという意味で
この二人は省けません。


私の大好きな二大スター


天智天皇(てんじてんのう)と
天武天皇(てんむてんのう)


いや、あえてこう呼ばせてください。


中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)と
大海人皇子(おおあまのみこ)


あ~、このご兄弟の名前を呼ぶだけで
ドキドキしますね!


なぜかって?

これですよ、これ!


明日海りお(あすみりお)様主演
2018年花組博多座公演

万葉ロマン
『あかねさす紫の花』


左の怖そうな人が中大兄皇子、
右の優しそうな人が大海人皇子です。

どっちも明日海りお様が扮しております。

あ~、Blu-rayのパッケージが美しすぎて、
私は、気絶しそうです。



では、簡単に歴史のおさらいしましょう。


ただし、歴史が嫌いな人は、
以下の歴史の説明は、すっ飛ばしてください。

私が伝えたいのは歴史の説明ではなく
中大兄皇子の心の内ですから。



さて、

中大兄皇子は、
大化の改新で有名ですね。


若い方は、学校では、
乙巳の変(いっしのへん)で習ったと思いますが、
わたくし、昭和生まれなもので、

ここでは大化の改新と言わせてください。



中大兄皇子は中臣鎌足とともに
西暦645年6月12日
蘇我入鹿を暗殺。


蘇我氏を滅ぼして、
皇室に実権を取り戻し、


中大兄皇子と大海人皇子は二人で協力し、
大和朝廷の力を揺るぎないものとしました。



天智天皇として即位し、
その死後、

天智天皇の息子である、大友皇子(おおとものみこ)
が即位しようとしたところで


天智天皇の弟である、大海人皇子
が反旗をひるがえした。

672年勃発の
いわゆる壬申の乱(じんしんのらん)ですね。


古代最大の内乱、


もっと平たく言うと、

壬申の乱は
日本中の有力豪族を巻き込んだ
叔父と甥のけんか。



中大兄皇子と大海人皇子は
仲良かったのか、悪かったのか。



さて、ここからは、

ネタバレを含んでいますので、
まっさらな気持ちで
『あかねさす紫の花』を見たいかたは
読むのを止めてくださいね。

富士山.jpg

大海人皇子の最愛の妻、美しき、
額田王(ぬかたのおおきみ)。


彼女に横恋慕するのが、
中大兄皇子。



学者の中には横恋慕などしていない、
という人がいますが、

万葉集に収められた歌からみても、


中大兄皇子が大海人皇子から
額田を奪った。
恋の三角関係があった。


という説に私は大賛成です。



今日は、
中大兄皇子にスポットを当てます。



大海人皇子とともに大和朝廷を確立した中大兄皇子。
これで日本は一つにまとまった。



世間では、強くて、怖い、
ひたすら怖い実力者。

そして権力を守るためなら簡単に人を殺す冷徹な人
として恐れられていました。

というか、嫌われていました。


しかし、本当にただの冷徹な人だったのでしょうか?


彼ほど日本のためを想い、
日本の未来のために心を砕いた人はいない


私はそう思います。


想像してください。

2つの会社を合併するだけでも社内は
ぐちゃぐちゃになります。
社員は不満タラタラ。

当時の日本はそれ以上です。


何百もある小国を解体し、
一つの大国として束ね、

当時の先進国中国に負けない
強い国にする!

そのためなら俺はこの命捧げよう!!


はっきり言って、まだまとまりきっていない日本ですから、
そこら中の豪族に暗殺される可能性が大いにあったわけです。

それでも彼は、彼の信じる道を突き進んだ。


そして、彼は完璧主義者だった。
彼の心の中は不安でいっぱい。


歴史書では、強くて冷徹な人として彼は描かれていますが、
不安で仕方がない。


いつ、豪族どもに大和朝廷が
つぶされるかもしれない。

そのゴタゴタの中、
中国が攻めてきたら、今の日本は負ける。

国民の命を守るために、
俺は強くなくてはならない。


周りは信用ならぬ。
誰が裏切るかもわからぬ。

誰か、苦しい助けてくれ!!


そんな時、久しぶりに額田王と再会します。


彼女は今で言う所の、スピリチュアル系。
強い霊力の持ち主です。

芯が強く、たおやかで、美しい。


中大兄皇子は、
彼女にスッと引き寄せられます。


彼女と共に歩めるなら、
俺は、俺の夢を叶えられるかもしれぬ。

いや、彼女なしで俺の夢は叶えられぬ。

この日本を強くする、
そして、この日本国民を守りきる
という夢を。

彼女の霊力と美しさが
俺に大いなる力を与える。

彼女は俺の側にいるべきなのだ。

それが彼女の宿命なのだ。



そして、額田王を口説きます。



額田、私はあなたに恋してしまった。
私はあなたが欲しい、
この恋はもう抑えられない。

あなたの香りたつ黒髪は私を黙らせた。
その白い手は私を虜にした。

私はあなたが欲しい。
どうしてもあなたが欲しい。


ほらごらん、
こんなにもわたしは震えている。

私はあなたを求めている。



彼は、自分の弱さを認め、
素直に自分の心を内をさらけ出します。

臆することなく、己の弱さをさらけ出し、
彼女に救いを求めます。



中大兄皇子が、その権力をもって
強引に弟から妻を奪った

という見かたをする人が多いですが、
そうではないと私は考えます。



中大兄皇子には、
額田王を必要とする絶対的理由があり、
額田王はそれを理解し、受け入れた。



そして、中大兄皇子は
天智天皇として即位し、
日本という国を強くしていった。

その後ろには、彼の絶対的女神、額田王。


彼女が側にいてくれる、
その安心感に包まれて、
彼は「日本を強くする」という夢を叶えていった。



自分の弱さを認め、
その上で、夢に向かって突き進む

これは、古代から変わらぬ
「夢の叶え方」なのかもしれませんね。

 
ーー追伸ーー

憑依型女優ヘレンが読み解く歴史、いかがでしたか?
偏見と思い込みで書いていますので、
その考え違う!という方、

そうそう私もそう思うという方、

ぜひぜひコメントくださいね。


次はどんな登場人物を描いて欲しいか、
リクエストもお待ちしております。


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